乳房から乳頭まで:衛生的全乳給餌、人員の接触不要な全自動!

搾乳ロボット、MediumFrame 滅菌装置、CalfExpert を使用して子牛のために健康な全乳

Agroprodukt Sonneberg 協同組合はバイエルン州との境界に近い南チューリンゲンにあります。この農場には約 2,600~2,700 頭を飼育しています。このうち約 1,300 頭が搾乳用乳牛とその子牛です。合計約 90 名がこの協同組合に勤務しています。

農場Sonneberg農産品のご紹介

全乳の回収と保管

Sonneberg 農産品協同組合では新鮮搾乳用乳牛が二基の DeLaval 搾乳ロボットによって搾乳されています。初乳は搾乳から 2~3 日間 MilkTaxi に別個に回収し、混合初乳にして幼い子牛に与えます。残りのミルクは保管タンクに保管され、そこで低温保存されます。乳製品メーカーへ出荷されないこの全乳は子牛に与えるべきです。

このため農場経営者のエアリヒヤーさん、グループ管理者フィッシャーさん、弊社の提携先 Melktechnik Lauterbach 社とともに以下のコンセプトを考案し、製品化しました:

MediumFrame 連続滅菌装置での全乳滅菌と 3 台の CalfExpert 哺乳自動機と DoubleJug ミルクタンクで哺乳します。

新生殖牛舎は新子牛舎に隣接します。それでも保管タンクと子牛舎の整備室内にある MediumFrame 連続滅菌装置の間に数メートルの間隔があります。いわゆる「リフトポンプ」はミルクを保管タンクからホースを通して屋根下を通り、隣接牛舎に送ります。

全乳の回収と保管

MediumFrame 連続滅菌装置

子牛舎の子牛キッチンではミルクが MediumFrame 滅菌装置内で瞬間滅菌 (73 °C で 15 秒保持) により滅菌されます。いわゆるこの「フラッシュプロセス」は、温かいミルクが滅菌後に熱交換器内で冷たい投入されるミルクを予熱するため、非常に省エネ効果が高いです。Agroprodukt Sonneberg にある機種の場合、MediumFrame にその他の特殊機能を取り付けていません:電気ボイラーで駆動される加熱素子以外に熱交換器が一台あり、これは農場のバイオガスプラントからの余剰湯がここに投入されます。十分にバイオガス熱があれば、滅菌装置は追加的電熱エネルギーなしで運転できます。

MediumFrame 連続滅菌装置

CalfExpert と DoubleJug

滅菌されたミルクは二つの経路で哺乳されます:

  1. 所望の哺乳温度でミルクを充填できる MilkTaxi から。このミルクはシングルボックス内の生後 2 週の子牛に哺乳します。
  2. 配管システムを通して CalfExpert 自動哺乳機わきにある保管タンク DoubleJug へ。

こちらの農場にある前世代の H&L 100 自動哺乳機は代用乳しか哺乳できませんでした。新規導入された CalfExpert 哺乳自動機三台なら全乳と代用乳を変えて哺乳できます。

子牛が多くいる場合、全乳では全頭に間に合いません。このため CalfExpert の給餌曲線を子牛が哺乳第二期になると段階的に代用乳に切り替えるように設定しています。

DoubleJug ミルクタンクは二つのミルク室で構成されます。CalfExpert が一つのタンクからミルクを汲み出し、これが空になると第二タンクに切り替わります。この間空のタンクが洗浄されて随時充填できる状態になります。

CalfExpert と DoubleJug

洗浄と衛生

農場の長いミルクラインは課題でした。長さ 100 m の子牛舎に約 300 m のミルクラインが敷設されました。DoubleJug へのラインの洗浄は MediumFrame で行います。ホース内のミルク残量が破棄されないようにするため、エアーで DoubleJug にパージされます。次に滅菌装置が洗浄されるだけではなく、接続されているすべてのミルクラインが洗浄されます。

いずれにせよ、Agroprodukt Sonneberg 農場に導入された全乳給餌新システムが欧州ではこれまでなかった画期的なものであるといって差支えないでしょう。全乳を子牛に成長促進させ確実に与える先端方式がここにあります。

洗浄と衛生
レンラクサキ
子牛マニュアル

Holm & Laue 子牛マニュアル