ﾐﾙｸﾀｸｼｰ

ミルクタクシーの底面全体に面ヒーターが装備されています。渦巻式のヒーターにあるような「ホットスポット」が発生してミルクがそこだけ焦げ付くことはありません。これでミルクを早く温められ、品質は維持されます。ディスプレイには哺乳の現在温度が表示されます。

どの機種でも電動走行ドライブで連続的に二速で前進と後退できます。子牛の給餌はこれで楽しくなるほか、背中をいたわることにもなります。

ミルクタクシーはオプションではトラクター前輪のスタッドプロファイルを装備することもできます。このオプションは非常に柔らかい地面またはぬかるみさえある農場で子牛まで運ぶために便利なことがあります。このプロファイルだと地面への噛みがよりよく、困難な条件でも速やかに前進できます。普通のタイヤと同様このスタッドタイヤにもチューブ式とご希望があればパンクしないゴム一体タイヤもございます。

これなら必要な代用乳(代用乳)濃度（乾燥物の％）とショベルサイズを最初に決めておくだけで済みます。次にミルクタクシーに必要な哺乳量まで充填します。SmartMix が所要代用乳量を自動加算し、代用乳の必要なショベル数を指定してきます。代用乳の溶解性でさえ配慮しくれ、例えば代用乳 20 kg を水 100 ℓに溶かすとすると、ミルクは 120 ℓ未満となります (114 ℓ)。ミルクタクシー 4.0 はこの誤差を自動補正します。

全乳と代用乳を混ぜるべき時はいつですか？乾燥物成分 12.3 % のミルクでも乾燥物が 13.5 % 必要ですか？この場合 SmartMix が充填済み全乳量を検出し、水と代用乳の追加必要量を求めてくれるため、目的濃度のために必要なミルク量が決まります。

いわゆるバッチ処理による低温殺菌では危険な病原体が 63 °C、 35 分以上で 99.5 % が殺されます。このプログラムの代替として、ミルクタクシーは 60 °C で 60 分または 70 分の二種類の熱処理も実行できます。全ての開始時間を自由にプログラムできます。これで朝給餌のため牛舎に来た頃には、ミルクの低温殺菌が完了しています。

バイオガスプラントや熱回収システムから余剰の温水をミルクタクシーのクールダウンケーシングの中に入れることで、暖房電力を節約できます。これで追加の加熱電気代が生じずに子牛用のミルクを温められます。ここでミルクタクシーは温度を自動測定して制御します。

厳寒の日には子牛のミルクは加熱から哺乳までに急速に冷めます。ミルクタクシーのケーシングを使用すると数回試験した結果、これが無いときよりほぼ二倍長くミルクが温かく保たれ（比較までに約 1° C 下がるまでケーシング無しでは 8 分ですが、これがあれば約 17 分です）。